柳枝工

 柳枝工とは、河川河岸を安定させるための法履工の一工法である。一般的には、法面に柳粗朶を敷き均し、その上に数列の柳杭をマス状に打ち込み、柳の枝をもって柵状に編み込む。そのマスの中に土、あるいは雑石を敷き並べるものである。この工法はくっとう性がよく堤防法面と馴染みの良い工法である。また編み込んだ柳が芽を出し成長すれば、根張りも強固になり、雑石等と一体化され、より一層強固な法履工となる。(平成13年10月中部建設協会「矢作川の伝統工法を観察する会」報告書による)
柳枝工写真1 柳枝工写真2
粗掘削後重機械により法面整形をします。
柳枝工写真3 柳枝工写真4
法面整形後堤体土の流出を防ぐため吸い出し防止マットを施工します。
柳枝工写真5 柳枝工写真6
杭木を掛矢にて50p間隔でマス状
(2.0m×1.0m)に打ち込みます。
杭木を打ち込んだ後、杭木を支えとして
柵粗朶で柵をマス状に編み上げます。
柳枝工写真7 柳枝工写真8
柵粗朶を単に編み上げると、上部の粗朶が抜け落ちやすいため、
下の粗朶から上の粗朶を巻き込む、柵粗朶独特の施工方法です。
柳枝工写真9 柳枝工写真10
生柳杭を1.0m間隔で、低水位以下の高さの位置に掛矢で打ち込みます。
柳枝工写真11 柳枝工写真12
柵粗朶で編み上げたマスの中に雑石を
重機械により小運搬します。
重機械により小運搬された雑石を人力により
表面を平らに敷き並べます。
柳枝工写真13 左の写真は、間詰雑石完了全景です。

<施工上の注意点>
川岸の法面勾配は、2割より急にならない。
柳杭木は生柳を使用し、挿し木のようにする。
発芽を計算に入れると、施工期間は10月から
翌年4月までの間が良い。
芽が出てからでは良くない。
柳枝工写真14 柳枝工写真15
柳枝工の柳の成長:完成後 柳枝工の柳の成長:8ヶ月
柳枝工写真16 柳枝工写真17
柳枝工の柳の成長:10ヶ月 柳枝工の柳の成長:1年
柳枝工写真18 柳枝工写真19
柳枝工の柳の成長:3年 柳枝工の柳の成長:5年
柳枝工が行われた場所の地図
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