粗朶単床工

 粗朶を主体とした沈床工で粗朶単床の連柴上格子を省略した構造となっていて、連柴下格子、敷粗朶、縦連柴、柵、枕石で構成される。径15p程に二子縄で束ねた粗朶(連柴)を縦方向に1m間隔に配列し、その上に重ねて横方向に1m間隔に配列する。交差した個所を十文字に鉄線で結束する。これを、連柴下格子と言う。横方向の連柴の間に粗朶を1層敷並べた上に再度縦方向に1m間隔で連柴を配列し、下格子と鉄線で結束する。縦横の連柴上に50p間隔で杭木を打ち、これに柵を掻きつけ、柵に囲まれた内側に沈石として雑石を投入して沈圧させ、粗朶単床が完成する。砂河川で流速が遅い個所の根固や杭出し水制の単床として使用される。束粗朶の梢は下流に向け、単床の上面は粗朶の腐食を防ぐため、必ず平均低水位以下にして施工する。(平成13年10月中部建設協会「矢作川の伝統工法を観察する会」報告書による)
粗朶単床工写真1 粗朶単床工写真2
仮締め切りを施工した後、粗朶単床の
施工高まで床掘りを行います。
床掘り完了の全景です。
粗朶単床工3 粗朶単床工写真4
単床の骨格となる、連柴及び敷粗朶に
使用する粗朶の現場搬入。
粗朶は、楢、樫、栗等、堅固で粘質性があり
側枝の適度に有るものが適します。
縦連柴を1m間隔に配列し、その上に横連柴を
直角に1m間隔で配列して、
交差した箇所を鉄線で十文字に結束します。
粗朶単床工写真5 粗朶単床工写真6
連柴下格子の組み立て完了。 敷粗朶は、束をほぐして、ばら粗朶とし、
横連柴の厚さと同等まで敷き詰める。
粗朶単床工写真7 粗朶単床工写真8
敷粗朶完了後、縦連柴を1m間隔に配列し、
下格子と鉄線で結束します。
縦横に配列した連柴に50cm間隔で杭木を
打ち込み柵を掻きつける(編む)ための
杭木とします。
粗朶単床工写真9 粗朶単床工写真10
杭木の打ち込み完了。 柵の掻き始めは、単床上流部からとし、
柵は2本掻きを原則とします。
上段に太いもの、下段に細いものの組み
合わせとします。
掻き終われば、掛矢で柵を打ち叩き締めます。
粗朶単床工写真11 粗朶単床工写真12
柵掻き完了。 単床の沈下安定に使用する沈石の現場搬入。
石は重いほど良いが、取り扱いを考慮して
10kg〜50kgの雑石を使用します。
粗朶単床工写真13 粗朶単床工写真14
沈石の投入は平均に沈下するように、
投入も中央・陸方・沖方と
中央・上流・下流の順序で施工します。
沈石の詰まり具合は、
手を加えながら仕上げます。
粗朶単床工写真15 左の写真は、粗朶単床の
組み立て完了の全景です。
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